コンチェルトグループ、パチスロ専門店『コンサートホール北千住2』をグランドオープン

コンチェルトグループ、パチスロ専門店『コンサートホール北千住2』をグランドオープン

「コンサートホール」の屋号で首都圏を中心に展開しているコンチェルトグループは4月22日、東京都足立区にパチスロ専門店『コンサートホール北千住2』をグランドオープンした。

昨年末にグループ化し、本年1月11日に閉店した『北千住オーシャン』から改装期間を経ての屋号変更となっており、通常貸パチスロ専門店という形態はそのままに総設置台数は『オーシャン』閉店時の170台から155台へとわずかに圧縮されている。

北千住駅周辺ではコンチェルトグループで唯一総設置台数1000台を超える巨艦店『コンサートホール北千住』が長く地域一番店の座を維持しているが、昨年6月には駅を挟んだ反対側へ『ピーアーク北千住SSS』が出店、9月にも隣駅に『メッセ南千住店』がオープンするなど競争環境は厳しさを増している。

『ピーアーク北千住SSS』を意識した分煙環境


『コンサートホール北千住2』が位置するのは北千住駅北口すぐの繁華街なかほど。店舗外装は前店舗から大きく変更されておらず、店内の改装に留まっている。フロア構成は1階を加熱式タバコ可として99台を設置、2階は景品カウンターや喫煙ブースなどを備え、56台が設置されている。一般的には上層階を加熱式フロアとする方法がコスト面から容易であるが、筆者の記憶では禁煙の屋号変更前から景品カウンターが2階に位置するつくりであった為に大掛かりな構造変更を避けたものと思われる。

さらに禁煙となっている2階フロア奥には6人程度は利用可能な大型の喫煙ブースを設置。前店舗から15台の削減となった主因である。小規模店ながらしっかりと分煙環境を整えているのは昨年にオープンした加熱式可エリア比率約90%の『ピーアーク北千住SSS』への意識からと思われる。

オープン1時間後はほぼ満席状態


オープン当日、開店からおよそ1時間後となる15時頃の店内はほぼ満席。空席を探す客が入れ替わりで入退店している状況だった。

新規則機の不振から最大の注目要素であった設置機種だが前店舗から大きくは変わっていないようで、新旧規則機の比率は約半々。メイン機種は「ファンキージャグラー」14台に「押忍!番長3」10台など旧規則機であり、フロア入口近辺に配置されている。一方で新規則機は「パチスロひぐらしのなく頃に祭2」が18台と同店最大規模だが設置場所は2階の喫煙ブース周辺と最も奥に位置する。マイルドなスペックということもあってグランドオープン時にはやや期待が低かったのか空席の大半は同機を含む新規則機だった。

周辺店舗の稼働状況はいずれも4割程度とグランドオープンで訪れた客を吸収している影響からパチスロ稼働が非常に良い。ただし旗艦店である『コンサートホール北千住』のパチスロコーナーはやや空席が目立ち、溢れた客は『ピーアーク』に奪われているようだ。

調査日は駅前のオーロラビジョンで『コンサートホール』2店舗の広告が流れていたほかは、店頭で簡単な地図が出ていたのみと「まん延防止措置」等の影響か広告宣伝は控えめな印象である。競合する『ピーアーク』2店舗も目立った対抗策等は取っていなかったが、隣駅に立地する『メッセ南千住店』では『コンサートホール北千住2』の入る商店街入口においてポケットティッシュの配布によるアピールを行っていた。


他店舗の出店を防ぐための防御措置が狙いか


パチスロ新規則機の不振からパチスロ専門店が苦境にある中での新規開店とはなったが、実態としては他店舗の出店を防ぐための防御措置の意味合いが強い。

M&Aによって北千住エリアでの勢力を急拡大させてきた『ピーアーク』に、隣駅ではあるが成長著しい『メッセ』と、コンチェルトグループ内最大店舗である『コンサートホール北千住』が脅かされている。小規模店といえども他グループの出店を許すことは出来なかった結果ではあるが、屋号変更での多店舗運用という挑戦の姿勢も垣間見える。旧規則機の完全撤去も控えており、方向性の答え合わせは近い。


[2021年5月4日・パチンコパチスロ情報島]


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